神経ブロック注射
「神経ブロック注射」でつらい痛みから解放されませんか?
神経ブロック注射とは?
神経ブロック注射には、いくつかの種類があります。当院では星状神経節ブロック注射、トリガーポイント注射、硬膜外ブロック注射の3タイプのブロック注射を行っており、患者さまの痛みに応じて処置をしていきます。
痛みの原因となっている部位や神経に局所麻酔をし、神経またはそのそばに小さい針の注射をします。注射といっても痛みはほとんどありません。
神経の働きを一時的に抑えたり、あるいは永久的に休ませて、痛みを和らげる治療法のことをいいます。
一般的な神経ブロック療法
一般的なペインクリニックで最も多く行われる神経ブロック療法です。
人間には交感神経と副交感神経があり、交感神経が働いている時は起きていて緊張している状態、副交感神経が働いている時はリラックスした状態と思っていただければ分かりやすいと思います。
星状神経節ブロックは、喉の交感神経を一時的に緩めることで、本来持つ自己治癒力を高める治療法です。
自律神経やホルモンの分泌、免疫力(抵抗力)のバランスを調整することができるので、さまざまな症状や疾患に効き目があるとされています。
喉には星状神経節という、脳・顔面・頭部・頚部・上肢・心臓・肺などにつながる交感神経の柱のような部分があります。
この交感神経の働きを一時的に抑制するために、星状神経節のそばに局所麻酔薬を注射します。
これは「星状神経ブロック療法」といい、局所麻酔薬の効果がある間は血流が改善され、それによって多くの器官の機能回復が促されます。
星状神経節ブロック療法は、何度か繰り返し行うことで、視床下部の機能が改善されていきます。
視床下部の機能が改善されることで、自律神経、ホルモンの分泌、免疫力(抵抗力)のバランスが調整され、自己治癒力を高めることができるのです。
自己治癒力が高まることで、体中のさまざまな病気や症状が改善されるといわれています。
星状神経節ブロック注射は、以下のような症状に効果があります
頭痛、自律神経失調症、花粉症を始め、アトピー性皮膚炎、メニエール病、突発性難聴、耳鳴り、めまい、顔面神経麻痺、帯状疱疹、パニック障害、ぶどう膜炎、椎間板ヘルニア、肩こり、等
自律神経のバランスを整えることで、このような痛み以外のストレスによる病気にも効果が出てきます。
また、「星状神経節ブロック療法」には、副作用がないというメリットもあります。
年齢性別を問わず、また妊娠中の方であっても、ほとんどの方にこの治療が可能です。
ただ、まれにブロック注射のあとで、声のかすれ、飲み込みづらさ、注射部分の痛み、腕があげにくさ、などの症状がみられることがあります。
これらは喉に局所麻酔薬が流れたことによる一時的なものですから心配はいりません。
だいたい1〜3時間で、もとに戻ります。